2022.05.18
太陽光充放電コントローラ―の開発・製造・販売をおこなっています。
環境配慮製品への関心の高まり
当社では2000年頃より環境関連製品の開発・製造・販売を行っています。当時はソーラーパネルの価格も高く、住宅用太陽光発電として一般ユーザーの手が届くようなものではなかったと記憶しています。しかし、世間的には環境に対する意識も高まってきており、学校や公共の施設を中心に太陽光発電や小型風力発電機の導入計画が始まっていました。
風力・太陽光ハイブリッド発電装置の開発
当社の建設部門(TECS事業部)は直流電源や道路照明などを販売・施工しており、官公庁や設計事務所との繋がりが深い部門です。お客様からの情報で、太陽光パネルを利用したソーラー照明灯や小型風力発電機と併用したハイブリッド発電機に需要が高まってきていることを知り、開発検討を行うことになりました。
開発部門ではバッテリー充電器の開発を行っていた実績もあり、ソーラーパネルからバッテリーに充電するコントローラの自社開発は得意分野でした。コントローラの製作は製造部門で行うこととし、その他の部品は建設部門で取扱っていた照明灯やポールメーカー、ソーラーパネルメーカーと地場の風力発電機メーカーの協力を得ることで『風力・太陽光ハイブリッド発電装置』を開発し、販売開始することに成功しました。
このハイブリッド発電装置は、バッテリーを搭載する独立電源システムとして、電源工事が困難な駐車場の照明灯や学校での教育用、災害での停電時も点灯する避難場所の照明灯など全国の官公庁に数百台納入しています。
東亜電機工業株式会社 TECS事業部ホームページ こちら→<安心な電源設備をあなたのもとへ>
太陽光充放電コントローラの販売
大手電機メーカーの参入により発電システムとしての販売は少なくなってきていますが、充放電コントローラは継続して製造・販売を行っています。当社標準の太陽光充放電コントローラ『SPC-100』は国産で非常に高品質な製品となっております。
太陽光充放電コントローラ SPC-100
◆主な仕様
12V仕様 | 24V仕様 | |
動作保証バッテリー電圧 | 10~16V | 20~32V |
バッテリー入力電圧範囲 | 0~30V | 0~50V |
ソーラー入力電圧範囲 | 0~30V | 0~50V |
ソーラー入力定格電流 | 15A | 15A |
バッテリー過電圧保護電圧 | 14.5V | 29.0V |
自動温度補正値 | -30mV/℃ | -60mV/℃ |
バッテリー低電圧保護電圧 | 11.5V | 23.0V |
低電圧保護復帰電圧 | 12.5V | 25.0V |
日没検出電圧 | 9.0V | 18.0V |
消費電流 | 約4mA | 約5mA |
負荷定格出力電流 | 10A(過負荷保護付) | |
動作温度範囲 | -30℃~+60℃ | |
外形寸法 | 135×68×30 | |
重量 | 380g | |
材質 | 鋼板製 t1.2 |
◆主な機能
過充電保護、過放電保護、バッテリー逆接保護、ソーラー逆接保護、過負荷保護、負荷短絡保護、夜間逆流防止、自動温度補正機能、負荷出力設定ダイヤル、負荷テストスイッチ付
太陽光充放電コントローラは専用品の開発にも対応いたします。長年に渡って独立電源型太陽光発電システムの販売を行ってきた当社には多くのノウハウもあり、ご要望に応じた製品開発を行うことができます。
ソーラーパネルや風力発電機を利用した独立電源システムの設置や太陽光充放電コントローラの開発をお考えの際は、是非とも当社にご用命いただきますようお願いいたします。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。