2025.11.27
非常照明LED化による直流電源装置の容量変更について
今回は、 非常照明LED化による直流電源装置の容量変更 についてご紹介したいと思います。
非常照明 とは、地震や火災などの災害や事故などで停電が発生した時に、
誰もが安全に避難するために通路や居室を一定の明るさに保つための設備になります。
これは、 建築基準法 で規定されており、
主に直流電源装置 というバックアップ装置から停電時に、電力の供給を行います。
そして、ここからが本題になりますが、非常照明として使⽤できるものが、
白熱灯や蛍光灯に加えて LED灯 が建築基準法で正式に認められ、
JIL評定品として広く設置できるようになりました。 (改正 2017年6月2日 国土交通省告示第600号)
注※ 実は、それ以前から電源内蔵型のLED非常照明は使用が認められていましたが
電源別置型のLED非常照明については長期間認められていませんでした。
そこで、お客様の方で、 既設の非常照明を見直しLED化を図った場合 に
どういった メリット があり、また 直流電源装置の仕様 がどのように変更となる可能性があるのか、
ご説明したいと思います。
非常照明LED化によるメリット
消費電力の比較
同じ明るさの場合、 LEDの消費電力 は
- 蛍光灯と比較 → 約1/3程度
- 白熱灯、ミニクリプトン灯、ハロゲン灯と比較 → 約1/6程度
省エネにより 電気コストDown
寿命の比較
LEDの寿命 は
- 蛍光灯と比較 → 約4倍
- 白熱灯と比較 → 約40倍
寿命が長いため、 交換頻度も大幅に減少
直流電源装置の仕様
- 非常照明LED化により消費電力が減少 → 蓄電池容量が減少となる 可能性大
- 蓄電池容量が変更 → 整流器容量も減少となる 可能性大
既設 非常照明 (白熱灯) 負荷電流 : 約320A だった場合
必要な蓄電池容量は 500Ah となります (下記、容量計算書を参照)

次に、新設 非常照明LED化 負荷電流 : 約60A (既設 約1/6) だった場合
必要な蓄電池容量は 100Ah となります (下記、容量計算書を参照)

つまり、蓄電池容量は 500Ah → 100Ah と大幅に 容量ダウン が図れます!
また、蓄電池容量の減少により、その充電に必要となる 整流器容量も減少 します!
整流器容量については割愛しますので、詳しく知りたい方は下記ご参照ください。
ご参考
LED非常照明の 消費電力・電圧・電流 の関係性についても記載しておきます。
少し専門的になりますが、ご興味のある方はご覧ください。
定電力入力となり、入力電圧が低下すると入力電流が増加します。
よって、LED非常照明で蓄電池放電電流を算出する場合は、
LED非常照明の最低入力電圧(90V)とします。
蓄電池放電電流[A] = 非常照明合計容量[W] / 90[V]
国交省営繕仕様では、許容最低電圧=95V(1.76V/セル)ですが、
蓄電池放電電流は90Vで計算し、容量計算上のK値は1.76V/セルを使用します。
最後に
弊社は GSユアサの特約店 であり、数多くの直流電源装置の納入実績があります。
どんなことでも結構です。直流電源装置についてのご相談をお待ちしております。
お問合せは・・・東亜電機工業株式会社へ
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この記事はTECS事業部が執筆しました。
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