
2025.09.02
蓄電池付太陽光発電設備の導入~創建築事務所様編~
富山県高岡市にある、「創建築事務所」様。
昭和38年に開設し、富山県内を中心に、公共・民間問わず
多岐に渡る建築業務に携わってこられてる設計コンサル様です。
◆創建築事務所様HP(画像をクリック!)

今回、ZEBプランナーである社長の、脱炭素社会実現への理解を深める一環として、
2025年3月完工で、蓄電池付太陽光発電を導入いただきました。
今回はその導入した設備の紹介と、運用状況について紹介させて頂きます。
まずは、太陽光パネルです。
パネルは三協立山様で納入されております。
アルミ架台で構築されており、コンサル様建屋ならではといった
非常に珍しく湾曲した構造となっております。
湾曲を表現する為に、長方形のパネルが何枚も並べられておりますが、
見た目だけにこだわらず、発電効率も非常に高いものになっております。

続いて弊社で納入したGSユアサ製の蓄電池付きパワーコンディショナです。
性能は、出力が10kVAで、蓄電池容量が17.6kWhとなります。
10kVAという数値は、エアコン3~4台分、17.6kWhという数値は
そのエアコンを1.5時間程度作動させる容量とイメージしてください。
時期によっては発電電力が余るので、余剰分は蓄電池へ充電し、
夕方や夜間、太陽による発電電力が負荷を下回った際、
それを補填するように蓄電池により給電を行います。
次は計測装置です。

下記写真左側は、電力計となります。
これは現在建物で使用されている電力量を測定する装置となります。
そして写真右側は、計測装置であり、電力計の負荷と、
太陽光パネルの発電量、パワーコンディショナの出力、
蓄電池の充電量・放電量・充電量を測定し、データ履歴を残し、
表示する装置となります。

今回の太陽光発電設備は、“自家消費型”となっており、
太陽光パネルで発電した電力が負荷で消費しきれなかった場合は、
北陸電力側への逆流を防ぐため、パワーコンディショナの出力を抑えて必要があります。
そこで生かされるのが“電力量計”と“計測装置”となります。
北陸電力からの購入電力を監視し、その計測データを計測装置で読み取り、
パワーコンディショナへ出力を抑えるよう指令信号を出す機能を担っております。
表示装置及び出力制御に関しては、
以前もHPにて紹介させて頂きましたので、以下リンク先も良ければご覧ください
実際に観測したデータが下記グラフとなります。

負荷(水色)がPCS出力(緑色)を上回らないように制御していることが分かります。
また、GSユアサのマイスターは、
先ほども説明した通り蓄電池付きのパワーコンディショナであり、
負荷(水色)に対して、パネルの発電量(黄色)が上回った場合、
余剰電力で電池充電(赤色)を行います(9~11時の間)。
さらに、パネルの発電量(黄色)が無くなった17時以降は、
蓄電池放電(青色)によって通常のパワーコンディショナであれば
7時~17時までしか稼働出来ないところ、7時~22時まで稼働させ、
給電継続させることができます。
今回は、パワーコンディショナの蓄電池残量(グラフ紫色)を
20%下回らないように設定しておりますが、
防災意識の高い設備では80%以上にして、
有事の際(停電時)などでも給電できるような運用を提案することができます。
当然費用対効果も加味して、蓄電池無しのパワーコンディショナも提案可能ですので、
太陽光発電設備導入に関して、興味のある方は、是非東亜電機工業へ問合せください。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。
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