2025.12.24
初めてでもわかる ディーゼル発電機の仕組み
はじめに
今回は発電機の基本的な仕組みについて、
初めて触れる方にもイメージしやすいようにまとめました。ぜひご覧ください。
発電機とは?
弊社では非常用電源として発電機の販売を行っており、
病院や工場、データセンターなど様々な場所へ納入実績があります。
主に以下の2種類の非常用発電機を取り扱っています。
①ディーゼルエンジン発電機(例:ニシハツ製ディーゼル発電機など)
②ガスタービンエンジン発電機(例:川崎重工業製ガスタービン発電機など)
今回は、ディーゼル発電機の仕組みについて詳しく解説します。
ディーゼルエンジンの仕組み
ディーゼル発電機には、その名の通りディーゼルエンジンが使われています。燃料を燃焼させてピストンを動かし、機械エネルギーを電気エネルギーへ変換することで発電する仕組みです。
この仕組みは、4つの工程を繰り返すことで動いています。
ディーゼルエンジンの4工程
① 吸入
エンジン内に空気だけを吸い込みます。
② 圧縮
吸い込んだ空気を強く押し縮めて、非常に高い温度と圧力にします。
③ 燃焼
気圧が高くなり、高温になった空気の中に、霧状にした燃料を吹き込みます。
すると自然に燃えて、その勢いでピストンが押し下げられます。
④ 排気
燃え終わったガスを外へ排出します。
この4つの工程を高速で繰り返すことで、連続的に電気を生み出しています。

ガスタービン発電機との違い
ちなみに、ガスタービン発電機は燃料を燃やして生じたガスで
タービンと呼ばれるプロペラを回すことで発電を行います。
両者の違いを整理すると、ディーゼル発電機はピストンの「往復運動」で
発電(レシプロエンジン)、ガスタービン発電機はタービンの「回転運動」で
発電(ガスタービンエンジン)という違いがあります。


ガスタービン発電機とディーゼル発電機の利用先の違い
ここまでディーゼル発電機とガスタービン発電機の仕組みの違いについてご紹介しました。
次に、「どこで使われているのか」という利用先の違いについて説明します。
ディーゼル発電機は起動が早く、構造が比較的シンプルで信頼性が高いため
非常用電源として非常に適しています。
停電が発生した際に、すぐに電気の供給が必要となる場面で多く利用されています。
短時間・断続運転が前提の用途に向いています。
利用先:官公庁・公共施設(防災設備・緊急通信) 、
工場・倉庫(生産ライン・物流設備の非常用)など
一方、ガスタービン発電機は大容量の電力を長時間にわたって
安定供給する用途で使用されることが多い発電機です。
連続運転に強く発電時に発生する排熱を回収して給湯や空調に利用できるため、
平常時には発電と熱利用を同時に行う設備として運用されます。
(コージェネレーション設備)
ガスタービン発電機は非常用電源に加え、
常用または準常用を兼ねる大規模設備に採用されるケースが多く、
停電時にはそのまま非常用電源として継続運転します。
(平常時:発電+熱利用/停電時:非常用電源として運転など)
利用先:大型病院、商業施設(非常用兼排熱活用)、
プラント設備(非常用、長時間の安定供給向け)など
最後に
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
弊社では、ディーゼル発電機をはじめ各種発電機を取り扱っております。
発電機に関するご相談やご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。
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