
2025.08.20
現地調査を踏まえた「設置環境を考慮したUPS」のご提案
こんにちは。東亜電機工業 営業マンNです。
私は入社して2年目を迎えました。
お客様に適切な産業用蓄電池や無停電電源装置(UPS)の
販売・提案を行えるように日々学びながら業務に取り組んでいます。
今回は私が担当した無停電電源装置に関する提案事例を紹介できればと思います。
無停電電源装置(UPS)とは?
無停電電源装置とは、予期せぬ停電や電源異常が発生した際に、
接続されている機器(負荷設備)へ一定時間電力を供給し続ける装置です。
これにより、重要な機器の停止やデータの消失を防ぎ、
安全なシャットダウンやバックアップ処理を可能にします。
はじまり
とある石川県内のお客様から寿命期前にもかかわらず、
デジタルパネルの表示が乱れているので、確認してほしいと連絡があり現地調査へ伺うことになりました。
現地を確認すると浄水施設内の電気室で湿度が比較的高い場所に設置してありました。

現地調査で分かったこと
装置の外観を確認すると冷却ファンやネジ部分に錆が発生しており、
内部の基板にも錆の影響が及んでいると考えられました。
現地調査の結果、浄水施設ということもあり
長期間にわたり湿気や微量な塩素にさらされるため
腐食が進行しやすい環境だと推察されました。
このような環境下では、UPSの電子部品がダメージを受けやすく、
想定寿命よりも早く故障が発生するリスクがあります。

「THA2-1000-10-SP」のご提案
この状況を受けて機器更新を提案することになり、
お客様に対環境性能を強化した「THA2-1000-10-SP」をご提案しました。
この製品は通常のUPSよりも湿気対策が施された機種になります。
特徴 | 内容 |
✅ 基板コーティング | 基板表面にコーティングを施し、環境要因による腐食を防止 |
✅ 長寿命設計 | 通常のUPS(型式THA2-1000-10)が期待寿命8年のところ、本製品は10年で設計されています。 |
✅ 製品保証期間 | 通常2年→ 3年(保証規定に従う)の保証 |
提案の結果、お客様からは更新を計画するとの連絡を受け、
本UPSへの提案を前向きに検討いただけました。
今後は具体的な設置時期の調整など更新に向けて引き続き取り組んでいきます。
最後に
今回の案件対応を通じて、どのような環境下で機器を使用するのかなど
現場毎の環境条件を踏まえた機器選定が重要だと学びました。
こうした知見を活かし,より最適な機器提案ができるよう努めてまいります。
もし、「UPSの調子が悪い」「更新時期かもしれない」と
いったお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
蓄電池設備やUPSについてお困りの際はお気軽に東亜電機工業㈱へご相談ください。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。
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