スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの グリップの違いとは?路面状況別に解説

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2026年も早や11月。

北アルプスの登山シーズンは終わりを迎え、
キャンプに最適な時期がやってきた今日この頃
筆者は焚火と鍋と熱燗が事あるごとに頭の中に浮かんでは消える日々ですが、
読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか?

1年で最も過ごしやすい季節となりましたが、もう少しすれば雪の季節が到来します。

弊社の所在地である石川県金沢市はもちろんのこと、
主な現場がある北陸地区は雪が降るためスタッドレスタイヤへの履き替えが必須です。

自動車の安全な走行に欠かせないタイヤ。
なかでも、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤ(サマータイヤ)は、
グリップ力を発揮する路面や温度条件が異なります。

冬になるとスタッドレスタイヤへ交換する方も多いですが、
なぜ雪道や凍結路面では性能に差が生まれるのでしょうか。

……これは、今まで数多くのタイヤをズルッズルにしてきたワタクシの出番ですな。

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの基本的な違い

ノーマルタイヤは、乾燥した路面や雨で濡れた路面など、
主に気温や路面温度が比較的高い環境で性能を発揮するように設計されています。
操縦安定性やブレーキ性能、燃費性能などのバランスに優れているのが特徴です。

一方、スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路面など、
気温や路面温度が低い冬特有の厳しい環境でグリップ力を確保するために開発されています。
低温でも柔軟性を維持しやすいゴムや、
雪や氷に対応したトレッドパターン(タイヤの溝の形)を採用しています。

つまり、両者の違いは単純なグリップ力の強弱ではなく、使用する環境に合わせた設計にあります。

使用する環境により優れたグリップ力が求められた、見た目からして特殊なタイヤの一例。
これが世に出たとき、とある界隈が色々とざわついたのはいい思い出。

出典:https://mos.dunlop.co.jp/tyre/direzza-b02

ゴムの柔らかさがグリップ力を左右する

タイヤのグリップ力を決める重要な要素の一つが、ゴムの柔軟性です。

ノーマルタイヤは、気温が比較的高い環境で適切な柔軟性を保ち、
路面に密着するように設計されています。
しかし、低温になるとゴムが硬くなりやすく、
路面の細かな凹凸に追従しにくくなる場合があり
路面温度が低い状況下などでは十分なグリップ力を得にくくなります。

これに対して、スタッドレスタイヤには低温でも
柔らかさを維持しやすい専用のゴムが使用されています。
このゴムによって路面の細かな凹凸に密着し、雪道や氷上でも摩擦力を確保しやすくなります。

また、凍結路面では氷の表面にできる薄い水膜が滑りの原因になることがあります。
スタッドレスタイヤはゴムの配合や表面構造を工夫することで、
水膜の影響を抑え氷上でのグリップ力を高めています。

トレッドパターン(タイヤの溝の形)による違い

タイヤの接地面にある溝や細かな切れ込みも、グリップ性能に大きく関係しています。

スタッドレスタイヤには、「サイプ」と呼ばれる細かな切れ込みが数多く設けられています。
これらが路面に接触する際に変形することで、氷上での摩擦力を得やすくします。
また、溝が雪を取り込み、雪面との抵抗を生み出すことで、雪道での走行性能を高めています。

一方、ノーマルタイヤは、乾燥路面での安定性や雨天時の排水性能などを重視して設計されています。

特に雨天時は、溝から路面とタイヤの間にある水を排出し、タイヤと路面の接触を保つことが重要です。

このように、タイヤの溝や切れ込みは雪をつかむ、氷に密着する、
水を排出するといった役割を担っており、用途によって構造が異なります。

スタッドレスタイヤの一例。細かな切れ込みがサイプ。

路面状況によるグリップ性能の違い

乾燥した路面

気温が比較的高い乾燥路面では、ノーマルタイヤが本来の性能を発揮しやすくなります。

難しい仕組みは省きますがコーナリング時の安定性やブレーキ性能に優れ、
スタッドレスタイヤよりも操縦性や燃費の面で有利になる場合があります。

雪道

圧雪路や積雪路では、スタッドレスタイヤが大きな強みを発揮します。
柔らかいゴムと専用の溝によって雪をつかみやすく、発進や制動、
旋回時のグリップ力を確保しやすくなります。
ノーマルタイヤでは空転やスリップが起こりやすく、走行が著しく困難になる場合があります。

凍結路面

アイスバーンでは、両者の性能差が特に大きくなります。
スタッドレスタイヤは、低温でも柔軟なゴムと氷上に適した表面構造によって
摩擦力を得やすくなっています。
ノーマルタイヤは氷上で滑りやすく、発進時だけでなく、ブレーキやカーブでも危険が高まります。

このように、路面状況によって適したタイヤは異なるため、
夏季はノーマルタイヤ、冬季はスタッドレスタイヤという使い分けが重要です。

ノーマルタイヤ(サマータイヤ)の一例。スタッドレスタイヤに比べると溝が少ない。

タイヤの摩耗や劣化にも注意

スタッドレスタイヤを装着していても、
常に高いグリップ力を維持できるわけではありません。
摩耗によって溝が浅くなると雪をつかむ能力が低下し
ゴムの経年劣化によって硬くなると、氷上性能が落ちる可能性があります。

ノーマルタイヤも、摩耗や劣化が進むと雨天時の排水性能や制動性能が低下します。
適正な空気圧を保ち、溝の残量やゴムの状態を定期的に点検することが大切です。

まとめ

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤのグリップ力の違いは、
ゴムの柔軟性やトレッドパターンなど、使用環境に合わせた設計にあります。

ノーマルタイヤは乾燥路面や雨天時などで性能を発揮しやすく、
スタッドレスタイヤは低温の雪道や凍結路面でグリップ力を確保しやすいように設計されています。

大切なのは、走行する環境に適したタイヤを選ぶことです。

冒頭にも述べましたが弊社の所在地である石川県金沢市では毎年冬に雪が積もります。

標高が高く早い時期に降雪する現場もあるため、弊社では早めにスタッドレスタイヤへ交換しています。
スタッドレスタイヤでも凍結路面では滑る危険があるため、十分な車間距離を取り、
急ブレーキや急ハンドルを避けるなど、安全運転を心掛け、日々の業務を行っています。

各種電源装置の施工・保守に関しましては、『安全・安心な品質』の東亜電機工業へご相談ください。

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この記事はTECS事業部が執筆しました。

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