
2025.10.08
インクラインにて蓄電池搬入~取替~搬出!!
インクラインとは
インクラインとは傾斜面にレールの軌道を敷き、
動力とケーブルで台車を走行させる(傾斜鉄道)のことになります。
荷物や工事資材の運搬が主な用途です。【AI概要引用】
「巻き上げ機の運転の業務特別教育」という有資格者が操作しなければなりません。
こちらがその台車になります。

傾斜面(上から撮影)

傾斜面(下から撮影)

工事内容
今回の工事内容はベント式据置鉛蓄電池CS-500E 52セルの取替です。
重さは1セル45Kg の重量級になります。
今回工事の肝は何といっても、インクラインでの搬入、搬出に尽きます。
何が問題?と思われるかも知れませんが、
蓄電池(液式)は水平に運搬することが基本であり、
今回の工事箇所ではインクラインでの運搬方法しかありません。
インクラインは荷物を水平に保ってくれませんので細工が必要になります。
協力業者と積載方法をどのように水平にするか検討を行います。
工事方法検討
工事方法として水平を保つには、受台に傾斜と同じ角度の部材治具が必要ですが、
そのような市販品はありませんので、木材を加工して、水平になるような受台を作成します。
工事方法検討(最初の傾斜)

工事方法検討(中間~最終の傾斜)
門型にて傾斜が変更になる地点で、傾斜受台を変更させて水平をキープ。

工事スタート
実際の工事では、門型部分では人力による傾斜受台の変更が
可能であったため、時間短縮が可能になりました。
実際の工事写真
クレーンにて吊り上げし、電線も超えて台車へ荷降ろし

水平をキープして固縛を行います。
製作工場には木枠梱包依頼済み

既設電池搬出
水平をキープしてます

完成品
蓄電池が輝いて見えます

苦労話
今回はインクラインを利用しての液式蓄電池の搬入・搬出であったため、
水平運搬することに注力しました。
万が一作業中に蓄電池が落下し破損すれば
畜電池から電解液が漏れて川へ流出するおそれがあるため
安全に対しより一層対策が求められる作業でした。
協力業者との2度の下見調査と搬出入方法の検討実施により、
無事に完工することが出来ました。
関係者の皆様、有難う御座いました。
最後に
私達はお客様に寄り添い、最善の方法をご提案致します。
また、安全施工、無事故作業を目指して、日々邁進しております。
電源装置、蓄電池のお問合せは弊社まで、ご連絡をお待ちしております。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。
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