
2025.04.23
汎用UPSの適切な管理と更新について
汎用UPSの更新計画はお済みでしょうか?
汎用UPSをお使いいただいているユーザーの皆様や、
これから導入を予定されているユーザーの皆様にご案内申し上げます。
汎用UPSには寿命があります
使用環境(温度・湿度)によっても異なりますが、
製品交換の目安として以下の期間を参考にしてください。
10kVA未満 5~6年
10kVA以上 6~10年
※日本電機工業会(JEMA)参照
製品交換の目安としてぜひ更新していただくようお願いします。
装置寿命の目安はメーカーにより異なりますので
詳細は、ご使用のメーカーにお問い合わせください。
内蔵バッテリーにも寿命があります
内蔵バッテリーもUPS同様、
使用環境(温度・湿度)によって異なります。
汎用UPSは5~6年に対して、バッテリー寿命は3年~5年であることが多く、
原則汎用UPSは1度バッテリー更新を行うと、の更新は本体更新になります。
ファンにも寿命があります
ファンもUPS同様、使用環境(温度・湿度)によって異なります。
UPSの内部部品であるファンは、
機器内部の温度上昇を逃がす役割があり、
機器の性能維持の重要な役割を担っております。
おおよそファン寿命 3~5年となっております。
御使用のUPSがありましたら、一度確認頂ければと思います。
以下が弊社にて用いているUPS更新についての資料になります。
参考にご覧ください。

なぜ更新が必要なのか?
期待寿命を過ぎたUPS機器は部品の消耗により
故障リスクが急激に高まります。
一部部品は生産終了しているため、故障時の復旧作業には
製品手配から始める必要があり、長時間の負荷停止を招く可能性があります。
そのため、定期的な点検を実施し、
機器が寿命を迎える前に更新計画を立てることが重要です。
これにより、設計変更に伴う労力やコストを最小限に抑え、
お客様の重要な負荷を確実に保護することができます。
更新のメリット
これまで装置の寿命と更新の必要性をご説明させて頂きました。
以下は更新の際に考えられるメリットをまとめました。
コストはかかりますが、多くのメリットがあります。
参照頂き、更新の計画のお手伝いを出来れば幸いです。
- 省エネルギー性能の向上
新機種の選定により、消費電力が少なくなり、省エネになる可能性がある - 経済性
・効率がよくなり、電力料金が安くなる場合がある
・保守作業が簡略化し、日々のメンテナンス代が安くなる場合がある
・小型化・軽量化によりスペースを有効活用できることがある - 安全性・信頼性
・ファンなどの部品供給の安定性が向上し、長期的な運用が可能となる
・故障率の低減により、負荷停止のリスクを軽減できる
使用した汎用UPSの廃棄について
汎用UPSの廃棄は、事業主自ら適切な処理をするか、
産業廃棄物収集運搬業の許可を受けた運搬、処分を行う業者に委託し、
一連の処理工程が適切に行われるようマニフェスト等により
管理しなければいけません。
理由としては汎用UPSに含まれるバッテリーが産業廃棄物に該当する為です。
もしご使用のUPSに限らず、電源装置の処分に関して、
ご不明点がございましたら、弊社までご連絡頂ければ対応させて頂きます。

汎用UPS以外の蓄電池処分方法について
弊社の記事がありますので、 よろしければご覧ください。
最後に
今回は汎用UPSの更新計画について記事作成させて頂きました。
主に工場、地方自治体、会社などにあり、
日頃メンテンスが行き届いていないケースが多いです。
バッテリー交換のアラームが出ているのにも関わらず、
後まわしになり、そのまま放置されている事も多い為、
この記事を読んでいただいた方には是非一度、
ご自身の設備チェックを行って頂ければと思います。
UPSに関わらず、電源設備についてご要望がございましたら
是非東亜電機工業にご連絡下さい。
お問い合わせ
省エネ、防災、減災など安心の電源設備に関するお困りごと、課題解決はお気軽にご相談ください。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。
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