2024.01.23
多数のアプリケーターを揃えて高品質なワイヤーハーネスを効率よく生産できます
こんにちは。入社3年目営業課のJです。
お客様から図面を頂くと弊社で取り扱っていない端子が図面に書いてあることがあります。
端子を圧着するには専用の端子圧着用アプリケーターかハンドツールが必要となる為、ハーネス製作において必要不可欠な設備です。
端子圧着用アプリケーターとは?
打ちたい端子をセットし、指定の寸法に皮むきをした電線を連続で圧着する事が出来て、大幅に圧着作業の時間を短縮する事が出来ます。
便利な端子圧着機ですが、圧着部分に誤って指を入れてしまう人身事故が万が一でも起こらないようにする為に端子を打つ部分に安全カバーを社内で自作して取り付けています。
端子はメーカーによって様々な種類があり、弊社で取り扱っている端子は2796品番あります。オス、メス、電線のサイズが変わっても規格が変わってくるのでアプリケーターも同じ物は使えません。
弊社では現在ほとんどの端子はアプリケーターを使って端子を圧着しています。
(アプリケーター95%、ハンドツール5%ほどです。)
ハンドツールとは、「人力で端子の位置を調整して圧着する手動圧着工具」です。ハンドツールを使って全ての端子を圧着する事も出来ますが、メインハーネスなどの端子を全て手圧着すると膨大な時間がかかるほか、品質的にもバラつきが発生しますが、アプリケーターを使用すれば同じ圧力で圧着出来るため品質が向上します。
端子が正しく圧着されているかを確認する為、弊社では端子とアプリケーターを交換するたびに最初の端子のクリンプハイトを計測器で測り、規定の範囲内に入っているか確認、クリンプワイドは目視で確認を行い、品質を保証しています。端子に適合していないアプリケーターを使用すると圧着する時に端子が電線の被覆を噛んでしまう事や、銅線と端子が上手く圧着されず断線してしまうなど重大な品質問題に繋がりかねません。
東亜電機工業のアプリケーター保有数
東亜電機工業は日本のメイン工場(石川県小松市)の他に、ベトナムと中国に量産品に特化した工場があります。
日本には現在約400台のアプリケーターを保有していますが、ベトナム工場と中国工場でもほぼ同じ種類のアプリケーターを保有しています。一見無駄に見えるかもしれませんが、コロナ時のロックダウンなどイレギュラーな問題で急に製作元の工場が稼働できなくなっても設備、作業手順書を全工場で共有出来ている為、素早く生産移管する事が出来てイレギュラーにも対応出来るように備えています。
今回は端子圧着用アプリケーターについてまとめてみました。
弊社では上記に書かせて頂いた通り、多くの圧着端子やアプリケーターを保有していて、お客様に安心して使用して頂けるように日々品質も意識しております。
新しいコネクタや端子を使用したワイヤーハーネスをご要望の際は、是非とも弊社までお声かけください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。