2022.01.17
ウーブンブレードを使ったワイヤーハーネスの保護
ワイヤーハーネスは、人間に例えると神経や血管にあたると言われます。神経や血管を保護する皮膚・筋肉・脂肪?にあたるものがワイヤーハーネスの保護材です。
車両に搭載されるワイヤーハーネスは一般的に、電線束の形が崩れないようにビニールテープで形状を整えた後、コルゲートチューブやビニールチューブといった保護材で外部の攻撃から電線を守る構造になっているものが多いです。
盤の中に収納されるワイヤーハーネスなど、外部からの攻撃がほとんどないものには頑丈な保護材は必要ありませんが、雨水や小石など外敵が多い部分には丈夫で耐久性の高いものが必要になります。
保護材の中にはウーブンブレードと呼ばれるナイロン系の糸で編み込むものがあります。これはビニールテープで形状を整えた後、ワイヤーハーネスの外部を数十本の糸で編み込んで保護するもので、当社では専用の編み込み機を国内と海外工場に保有しており、大量生産から多品種小ロット生産まで対応いたします。
ウーブンブレードは耐温度環境に優れる(-50℃~+135℃)、耐摩耗性に優れる、侵入した水が抜けやすいなどのメリットがあり、特に設置環境の悪い部分に施されることが多いようです。一本丸ごとウーブンブレードという製品もあれば、一部分だけに加工を施す場合もあります。
ワイヤーハーネスが過酷な振動・衝撃環境下に設置され断線や破損の恐れがある場合や、高温・低温の場所でご使用されたい場合など用途は様々ですが、ウーブンブレードの加工にご興味のある方はお気軽にお問合せください。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。